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受験指導と苦悩

幕末の授業で色々語った。

…吉田松陰や井伊直弼…ギリギリの時局判断が彼らを強く瞬惜なる光輝に満ち溢れさせている。生きる事とは歴史に責任を持たねばならないことであろう。彼等の生き方を通して我々も教訓を得ねばならぬ。

そして生きるための戦い…人間対人間の格闘は、明らかに戦闘の真の基礎である。我等、塾・予備校講師とは…今も防空壕に奥深く最前線に出ない将帥たちの組織下にあって全時代的な対人戦闘を強いられている下士官である。そしてこの近世紀社会においてさえも…、指揮下「生徒部隊」に銃剣・格闘・突撃のための訓練を行っているようなものである。

銃剣・格闘術は、ギベ-ルがすでに18世紀において「空論兵術家達の酔狂である」と断定済みの遺物であった。現実的には、貴重な「生徒部隊」を「機関銃によって壊滅的打撃を受けるために前進する訓練」を行ったに過ぎないようなものであった。

それは苦境に陥るだけではなく多くの部隊の自殺行為であり、端的に言えば「大量集中勝利理論の祟り」が、現実の大虐殺となって出現したのであると言い換えられよう。

「新兵器」が続出している時代に、それらの旧態依然理論を何等検討を加えずに受け入れた人々が統べる…彼ら将軍達こそ、より厳しく糾弾されるべきなのである。これでは結果は明らかだ。

経験から来る必然とは必敗の法則の反芻なのか。

問題集を沢山やれ…出ないところもか???
入試傾向と逸れた問題をか???
単語をただ覚えているだけでリスニングを疎かにしたらどうなるのか???
日本史の学習も同様である…。ひたすら年表を暗記していても明日は来ない。

勿論、戦術や戦略を新しくすることに恐怖もあろうが、生徒だけではなく日々変えねばならないことに畏怖する下士官、そして安全な卓戯に日々を送る将軍達に新兵器導入・開発を検討推進させること。

戦法を変えない限り、死体は累々、廉厚な下士官に対しその度に責任を取らせ虚弱な群体を穿り返すのみだ。

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プロフィール

【DR.TEPO】
神奈川県在住の予備校講師。専門は日本中世史・宗教史。予備校で日本史を教えつつ,大学入試問題を解き,史学との接点を考えて本質的な受験指導と,歴史認識を平易に伝えたいと教授法を日々考察している。
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